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就活意思決定論②

グループ面接 就活成功のノウハウ
グループ面接

前回までのあらすじ

人は、認知バイアスというものによって判断を狂わされる事があります。そしてそれは、フレーミングが起きた時に助長されます。就職活動時採用側は、グループ面接などでこれを防御していますが、応募者側にはその自由はありません。
その結果、応募者は企業の募集要項だけから得た職務の虚像と給与だけで判断してしまう場合がありトラブルの元となりがちです。では、どうすればそれを克服出来るでしょうか?これが、今回のテーマです

夢と現実を正しく掘り下げよう

これを考えるには、いくつかの事前準備の手順を踏む必要があります。まずは、貴方自身の将来の「ゆめ」や「ライフスタイル」に関する希望を設定しましょう。次に、職業人として常に付随する不都合な現実を正しく把握し心づもりを決めましょう。そのうえで、応募先を探し比較分析を行います。

つい目が行ってしまう

つい目が行ってしまう

あなたのライフスタイルは?

そもそも、あなたの子供のころからの漠然とした職業観は何だったのでしょうか?幼児期から、小中学校・高校と進学して行きあるいは既に職に就いたなかで、それは変遷してきたはずです。そして、いまから将来に向けてあなたは何をしてどう生きて行きたいのでしょうか?
できるかどうかは兎も角として、まずはこの「やりたい事」や「過ごしたい人生」のスタイルをイメージする事がご自身の転職に出会う近道になります。そして、自分の天職と思える職業に就くことが出来れば、多少の苦労は乗り越えやすくなります。

ファミリービジネス

あなたの、ファミリービジネスは何でしょう?ある大学教授の講義の中でこんな話がありました。医者や弁護士が、自分の子供に後を継いで欲しいと思ったら「上手に騙す」のが良い。具体的には、これらの職務の責任や辛い場面は極力家族の目に付かないように留意する。反対に、自分の従事している職業の華やかで楽しそうな情報はそれとなく頻繁に触れさせ、最終的に自らの意思で同じ道を選択する様に誘導する事です。これは、ファミリーとしての職業がありその跡継ぎを育てたいと思った場合の鉄則です。要は、跡継ぎにしたい方の意識を自分の意図した所に惹きつける戦略です。しかし、これは跡継ぎが幼少の頃に始める必要があります。

良い事だけ見せる

良い事だけ見せる

自分の「ゆめ」探し

では、「家業」や「ファミリービジネス」も特にない人は「何がやりたいか」と言うご自身の嗜好をどう見つけ出せば良いのでしょうか。本来、自分の本当の姿は実は自分には分かりにくいものです。録音した自分の声を初めて聞いた時、強い違和感を感持った経験があると思います。外部で聞かれている自分の声は、自分自身が話している時は鼓膜以外にも振動として伝わり違う声として認識されているからです。夢は??

では、どうやって外部から客観的に見た自分のことを知れば良いのでしょう?その具体的手段としては、ルーツマップを作成して自分の体質や気質や向き不向きを外から観察し推測する方法があります。例えば下記の図の様に、自己の六親等内親族を全て系図に書き出して整理し分析して見る事をお勧めします。その際、系図には配偶者とその両親も含めて置くと役に立ちます。但し、その数がポイントです。父母・祖父母・曽祖父母・高祖父母の順で、両親の両親を順次遡り直系6親等まで戸籍を取得して遡ります。すると、その数は2の6乗で128人となります。

ファミリーヒストリー図手書用紙

ファミリーヒストリー図手書用紙

地域と家系の平均寿命によっては、5親等までしか遡れない場合もありますが問題ありません。その戸籍を、入手するたびに系図の下書きとして下から上に向けて樹形図を作り書き足してゆきます。特に重要なのは、母系の調査を徹底することです。父方だけたどったのでは、以下の統計的な解析をするのに偏りが生じてしまうからです。

戸籍の請求方法と系図の書き方の詳細はこちらを参照

 

遺伝形質を考えよう

さて、ご自身の足跡と強みが分かったら、ここで貴方に強く現れている遺伝形質を振り返って見ましょう。それには家族を観察します。貴方は、お父さん似ですか?それとも、お母さんに似ていますか?あるいは、兄弟姉妹やお祖父さんやお祖母さん・叔父さんや叔母さんと似ていると言われた事はありませんか。また、似ているにしてもその形質は何でしょう?髪の質や、声の質、身長や、体系、性格や気質、アートやサイエンスに対する興味や才能でしょうか?そして、もし親族の誰かとの類似性が見つけられたならその遺伝形質のルーツはその方の両親から上に存在します。これは、遺伝形質がどの程度の確率で出現するのかを知る目安になります。

ファミリーヒストリー

ファミリーヒストリー

それを意識した上で、戸籍を解読して行きます。すると、どこかの系統は長命で他の系統は短命であったとか、子供が沢山生まれていた家系もあれば少ない系統もある事が見えてくるのです。また、生まれた子が0歳から3歳の間に死亡している事が多い家系や、幼少期に亡くなった子は殆どいない系統もあります。そして、これらの事実は全てあなたの血族に起きた事なので遺伝子として高い確率で貴方にも引き継がれているのです。血の繋がりのある、血族をこの様に観察すると自分の鏡の様な傾向や形質が感じ取れるのです。

自分でできるゲノム解析

そうする事で、自分はこの系統だなと分かってくるのです。これらの統計的事実と貴方の身の周りの情報とを対比して考える時、あなたと貴方の親兄弟は頑健で長命で子沢山の遺伝形質だったと推測できるしょうか?あるいはその逆でしょうか?おそらく、後者の場合貴方はその原因まで大まかに知っているかも知れません。我が家は、〇〇体質の家系だという言い伝えです。この言い伝えの裏づけとして、その傾向の強さやどこからその形質が来ているのかが系図で読み取る事が出来ます。これは、貴方が選ぶ職業で猛烈に働くタイプに適しているか、或いはのんびりマイペースで働くのが適しているかを見極める参考になります。これは、一定の範囲でゲノム解析と同等の効果が得られる方法でもあるという事ができます。

遺伝を調べる

遺伝を調べる

次に、ものの考え方の癖や手先の器用さあるいは職業に対する忍耐強さや現状打破の才能などの要因で何が貴方に流れているか知りたい所です。無論、これは戸籍には記述されていません。しかし、収集した戸籍の中で婚姻適齢に達した人の記載があれば、どの地域からどこに転出して新たな戸籍が編綴されたかは記録があります。そこで、コアになる系図情報に追加する形で後日判明して来るその他の情報を統合して行きます。新婚家庭の新戸籍の本籍地や、明治時代であれば分家先の本籍地をたどることにより、引き続きその地域で暮らすのかあるいは都市に生活の本拠を移して暮らすのかがわかります。本籍地が遠方に移動する場合は、職業に関係する可能性が強くなります(屯田兵として北海道に渡るなど)。また、稀に何度も本籍地を変えている場合があります。これは、転勤を伴う職業の場合や何らかの理由で過去の戸籍を参照されたくない意図を伴う場合があり得ます。誰の血を引いている?

誰の血を引いている?

先ほど、直系6親等まで戸籍を取得して遡ると、その数は2の6乗で128人となるといいましたが、実は実際に分かる戸籍の記録は貴方の直系だけでなく傍系親族の記録も同時に判明します。従って、6親等まで辿れない場合でも総数で300人程度の親族の記録がわかります。これらの人々の、全体の移動傾向を把握するだけでも、貴方の直系の家系である父方と母方の血族がいつ頃までどの地域で暮らして居たのかがわかります。それに加えて、もし口頭で聞いた何らかの記憶があればさらに家系のファミリービジネスを割り出すヒントが増えます。

まとめ

今のあなたは、何らかの理由で差し迫って転職したい状況かもしれません。しかし、焦るとトリックの犠牲となる事があります。それは、認知バイアスというものによって判断を狂わされる事があるからです。それを回避するには、先ず貴方の本来やりたい仕事はなにかという点と、貴方の素質面ですでに有利な立場にある点を簡単に探すことがお薦めです。目の前の募集に飛びつく前に、企業を査定し周到な準備をしましょう。

面接で成功するには?

面接で成功するには?

次回は、あなたの職業探しと募集内容の数値化評価による比較検討について紹介します。

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