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感染リスクを下げ稼働効率を上げる出張封印

専門業務研修ノート

出張封印という便利な制度があります。概要とそのメリットを知り、業務の効率化やプライベートの時間を充実させましょう。

丁種出張封印とは

自動車のナンバープレートを、車両を移動させないまま設置又は交換できる制度でその種類に応じ甲乙丙丁のランクがある。そのうち、行政書士会が担当しているのが丁種出張封印である。尚、各分類と担当団体の概要については、甲種受託者はナンバーセンター(東京では:一般財団法人関東陸運振興センター)、乙種受託者は新車ディーラー、丙種受託者は都道府県毎の中古自動車販売店協会(JU)が担当している。

出張封印制度利用のメリット

まず第一に、車両所有者の利便性が高く時間の負担軽減効果が高い。通常であれば、運輸局まで車両を運転して出向き往復の時間や手続きの待ち時間などのロスタイムが生じるので本来の業務の時間が削がれる。次に、運輸局側としても、纏まった台数のトラックやバスなどが来た場合にはスペースの逼迫や混雑の回避のためにはリモートで分散してプレートの設置をするメリットがある。但し、盗難や車両の適切な管理の観点から資格のある団体のスキルの認定された担当者によってナンバープレートの取り付けと封印を実施し管理する必要がある。この点、出張封印制度はその適切な遂行と円滑な実施の両立を図っている。

整理すると、メリットは・・
①封印管理業務の適切な遂行 
②封印の取り付けの適正かつ円滑な実施 
③自動車所有者の利便とユーザーの負担軽減

管轄エリア

東京都行政書士会が受託している丁種封印の管轄エリアは、東京・埼玉・茨城・栃木・千葉・神奈川・群馬・山梨の8都府県の運輸支局である。

丁種出張封印会員の資格要件

  • 守秘義務を守る事
  • 自動車登録業務に精通している事
  • 封印業務の考査 に合格している事
  • 指定研修 を受講している事
  • 下記必要書類を整え名簿に登録されている事
    • 名簿搭載申込書(宣誓事項を含む)
    • 確約書
    • 損害賠償責任保険加入証の写し

作業の手順

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保管書類と管理義務年限

書類 年限
封印受領証副本 2年
封印取り付け報告書
車台番号拓本、画像データ 2年
封印取付け台帳 2年
新旧自動車検査証写し 2年

提出義務

書類 期限
封印取り付け報告書

月末日付

翌月10日17時まで、全営業日
封印受領証副本  同上
出張封印確認書 ナンバー後返しの時

返却期限

  • 番号標(ナンバープレート)15日以内、運輸支局交付代行者あて
  • 出張封印確認書

その他の義務

  • 損害賠償責任保険の継続加入、加入者証写しの提出
  • 抹消届け

丁種受託者が受任ができない場合の早見表

必要条件:
行政書士が登録した車でないと全てX
ディーラー

乙種受託者が再委託できる場合

JU

丙種受託者が再委託できる場合

その他
新車の新規登録

(デモカー)*車検証上の新旧どちらかの所有者が乙種か丙種

X

X

変更・移転のナンバー付替

(車台変更、管轄変更)

X

X

ナンバー変更・再封印、オリパラナンバー

(毀損・滅失による再交付、管轄区域内再封印)

乙種が出来ない県

ならやってもいい

全県

X

変更・移転(中古車)登録の依頼主が
(再委託できる)乙種受託者

X

(再委託できる)丙種構成員

X

作業に必要な備品(出張封印七つ道具)

  1. 呉CRC556
  2. ドライバー、プライヤー、電気ドリル
  3. 脱着専用レンチ・逆ネジタップ又はグラインダー
  4. 膝のせパッド
  5. 滑り止めつきゴム手袋
  6. アイフォン(車台番号撮影)、ファイバースコープ(アイフォン接続)
  7. 自動車打刻位置ハンドブック

その他:
ビス(8、10、15、20、39ミリ)
ヘラ
後部ナンバー写真撮影用会員証
作業服・作業靴
マスク(コロナ対策)

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