理容店・美容院の改装に使える補助金の種類

理容室や美容院を経営されている皆様にとって、店舗の改装は常に重要な課題です。しかし、改装には多額の費用がかかるため、なかなか踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、2025年に理容室・美容院の店舗改装に使える補助金について徹底的に解説していきます。 理容・美容業界は、常に変化し続ける顧客のニーズに応えるために、定期的な店舗のアップデートが不可欠です。しかし、内装のリフレッシュ、設備の更新、バリアフリー化など、改装には相応の費用がかかります。そこで、強い味方となるのが各種補助金制度です。ただし、今年は8種類以上ある為どれを使って良いか判りません。そこで、これらの各制度の特徴を比較し、適切な補助金を割り出します。次に、経済産業省認定経営革新等支援機関の目で、補助金の種類、申請のポイント、注意点などを詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。これらの情報を活用し、あなたのサロンをさらに魅力的な空間へと進化させましょう。

個人事業主が使えるか?_8大補助金の選別

まずは、2025年に募集される8つの補助金の用途と今回のニーズとの相性について検討し選別してみます。

①もの作り補助金
これは、比較的大掛かりな革新的設備投資による「新事業の創出」を目的としてる為向いて居ません。

③IT導入補助金
業務効率化を目的とした、ITツールの導入に限定されている為向いて居ません。

④事業承継・M&A補助金
事業全体の跡継ぎ探しや、事業自体の売買を対象としているので該当しません。

⑤中小企業成長加速化補助金
年間売上高100億円を目指す企業支援 専門ですので該当しません。

⑥大規模成長投資補助金
中堅・中小企業の賃上げに向けた、大規模投資の補助を実現する為該当しません。

⑦省力化投資補助金
生産性向上に向け、IoT、ロボット等の人手不足解消用汎用製品導入が目的ですので店舗改装は該当しません。

⑧事業再構築補助金
ポストコロナの新分野展開、業態転換、業種転換等の「事業再構築」を目的としますので該当しません。

事業再構築補助金
事業再構築補助金

以上の結果、残る国の補助金は「小規模事業者持続化補助金」です。

小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金

出典:商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金<一般型>(第17回受付締切回)

小規模事業者持続化補助金:改装の強い味方

小規模事業者持続化補助金は、「小規模事業者の経営計画に基づく販路開拓」を目的としています。これには、店舗のバリアフリー化や省エネ設備の導入など、改装に関わる費用も含まれる場合があります。その理由はこの制度は、販路開拓や生産性向上など、幅広い経営改善の取り組みを支援する制度ですが、店舗の改装もその対象となる場合があるからです。例えば、高齢のお客様や体の不自由なお客様のために、店舗のバリアフリー化を行う場合、その工事費用の一部を補助して貰う事ができます。また、省エネ型の照明器具や空調設備を導入することで、電気代の削減にもつながり、環境にも配慮した店舗運営が可能になります。

出典:公募要領第1版:2025年3月4日 r6_koubover1_5ip17.pdf P-16

補助金の申請には、事業計画書の作成や必要書類の準備など、一定の手続きが必要となります。しかし、補助金を活用することで、自己資金だけでは難しかった大規模な改装も可能になり、店舗の魅力向上に大きく貢献します。

事業計画作成のポイント

補助金申請は、準備をしっかりと行うことで、採択率を上げることができます。ここでは、(経営計画兼)事業計画書作成に際して重要な3つの主要ポイントとその作業手順について解説します。これらのポイントを意識して申請することで、飲食その他の事業に置き換えた場合にも、何処が主要ポイントか理解でき理想の店舗改装に一歩近づくことができるでしょう。

明確な事業計画:内容と事例の紹介

補助金申請では、改装後の事業計画を明確に示すことが重要です。では、事業計画書の書式に沿ってポイントをまとめて行きます。先ずここで、簡単に仮定の条件設定をします。業種は、理容業で理容師はご夫婦二人です。店舗は、4車線の大通りに面した4階建てビル一階のテナントでJRの駅から徒歩7分の住宅街にあり営業歴は30年です。

1.事業の沿革と市場環境について

①事業概要と沿革

  • これまでどの様なサービスを提供しているか、何時から創業しているか記述します。
  • 特徴はなにか記述します。例えば、「立地がJRの駅から徒歩7分圏内の住宅街であり、近隣住民の他JR利用客も通勤帰りに立ち寄れる距離にある」など。
  • コロナ禍を乗り越え今日まで日まで続た理由は、「~が当店の特徴です」など。
先ずは自己紹介

②顧客の動向と市場ニーズ(現在のニーズと市場動向)

  • 杉並区の人口動態とシニア層の比率
  • 地元の住人が主体(この地域のシニア層人口統計)
  • 年間来店者数と年齢層の推移
  • コロナ後顧客の来店インターバルが広がった
  • 特に高齢者の足が遠のいた
  • 高齢者には手動ドア開閉が負担となっているのが原因では?
  • 車椅子や足の不自由なお客様は出入りしやすい店舗が望まれている

③他の理容店との差別化

経営戦略
  • 当店のサービスの強み:駅から近い、大通り通りに面していて見つけ易い
  • 他の店と違う所お客に選ばれた理由:理容師が二人体制で男女のニーズにも対応できる
  • 予約制なので、お客様の来店後待ち時間が無い

差別化の要素:高齢者と体の不自由な方が気軽に立ち寄れる居心地の良い店づくり(贅沢な時間を過ごせる場所にする)

  1. 大通り沿いなので中が少し見えるウィンドウ設置
  2. 自動ドアの整備
  3. 入口スペースに、イストテーブルを置き、アフタードリンク(給茶機)を提供

2.経営方針と目標、今後のプランについて

④経営方針と目標
経営方針: 。。。。。。
目標: 
・平日稼働率をコンスタントにを50%以上にする
・客単価を男性普通調髪4,000円から4,500円に引き上げる
・女性シニア層の毛染めを増やす

統計データ探し
統計データ探し

⑤その為のプラン

  • 店舗を綺麗に改装する(自動ドア修理、ソファーと給茶器の設置、次回の予約パネル)
  • 予約を増やす広告を打つ(店舗で予約すると、特典が貰える、リマインダーが行く仕組み)
  • 白髪や薄毛対策としてMyフォトライブラリサービスを始める

⑥売上増加計画

  • 現状客単価*来店者数(月当たり)
  • 補助事業実施後の目論見:現状客単価*来店者数(月当たり)
  • 初年度の売り上げ増加額
  • 2年間の、売上金変動と利益の推移

3.補助事業の取り組み内容

どういった取り組みをしたいのか、その為どういう資金の為補助金が欲しいのかを記述します。

⑦補助事業名:「理髪店のバリアフリー化による顧客誘引事業」

⑧補助事業内容

ターゲット顧客

  • 平日に来店して頂く顧客層は、会社勤務者ではなくシニア層の増加を目指す
  • 具体的には、高齢者の女性、現役引退後の男性、
  • 車椅子や足の不自由なシニア層

⑨椅子とテーブル・血圧計・給茶機・iPadプリンタを設置し理髪以外の付加価値をつける

  • 散髪後ソファーで、飲み物提供➡血圧測定➡ヘアスタイル撮影保存➡次回予約に誘導。
  • Myカルテ保存(10分)で2か月先のリピート日程カレンダーを埋める。
  • 業務効率化、生産性向上の取り組み内容
  • 電話予約は、空き時間に誘導し稼働率を上げる。

⑩宣伝方法

  • 月1回の出張理容サービス(老人ホームなど)後にチラシを置かせてもらう
公告・宣伝はどうする?
公告・宣伝はどうする?

⑪上記補助事業が必要な理由と事業実施スケジュール

⑪具体的金額

業者から、見積を取り寄せます。

  • 見積入手
    1. 自動ドア整備—————————-500,000
    2. 給茶機———————————–XXX,XXX
    3. 椅子とテーブル————————–100,000
    4. iPad————————————-XXX,XXX
    5. 予約カレンダーとリマインダソフト—-XXX,XXX
    6. プリンター——————————XX,XXX

                 合計: X,XXX,XXX円

ここで総コストと、補助金額について調整し、申請金額を決定します。

例えば、通常枠ですと補助上限50万円で補助率2/3だとすると自己負担の持ち出しは、25万円と消費税分7万5千円となり事業総額としては75万円と消費税となります。しかし、これではバリアフリー化まで賄えないかも知れません。そこで、インボイス特例の50万円上乗せや、賃金引上げ特例の150万円上乗せが適用できるかを検討します。例えば、外部から理容師を雇い入れている場合で、一定要件の賃上げが可能な場合は、150万円上乗せでき総額200万円の補助金と自己資金100万円の、合計300万円の改装工事が出来る事になります。但し、この自己資金100万円と消費税30万円は、この先補助事業実施の成果としての収益が見込めなければいけません。一方、後日償還される200万円も補助事業完了後に貰えるので立替期間がある事にも留意が必要です。

留意点は審査官へのアピールです

売上目標や顧客獲得戦略など、具体的な数値目標を盛り込み、審査担当者にアピールしましょう。

補助事業の効果を割り出す

事業計画書は、補助金審査において最も重要な書類の一つです。改装後の店舗が、どのように売上を向上させ、顧客を増やしていくのか、具体的な戦略を示す必要があります。例えば、「改装により、新規顧客を月間〇〇人獲得し、売上を〇〇%向上させる」といった具体的な数値目標を盛り込むことで、事業の実現可能性をアピールすることができます。その際、売り上げ増加額は単価X来店客を具体的に示すと同時に、新規客とリピーターの比率も計画値として明示します。そして、最も重要な点がその増加が見込める根拠づけです。
以上の手順のなかで、最も想像つきにくい点は何処でしょうか?例えば、上記1-②でニーズの変化はある程度ご存知かもしれませんが定量的に証明するデータはどの様に入手すればよいのでしょう?また、入口をバリアフリーにしたとして一体月平均何人の来店客が増えると言えるのでしょうか?この辺りになると、業務の専門性や肌間隔としての経験値と統計値データの両方が必要とされるので専門家との協業が望ましいと考えられます。

また、商店街とのポイント制度の共有等、地域経済への貢献度を示すことができれば審査において有利に働く可能性があります。 事業計画書は、単なる願望ではなく、客観的なデータに基づいた実現可能な計画であることが重要です。市場調査や競合分析を行い、自社の強みや弱みを把握した上で、具体的な戦略を立てましょう。

工事と機器の見積もりを複数取得する

改装費用の見積もりは、複数の業者から取得しましょう。相見積もりを取ることで、適正な価格を把握できるだけでなく、申請時に価格の妥当性を説明する根拠となります。 補助金申請では、改装費用の見積もりを提出する必要があります。この際、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することが重要です。相見積もりを取ることで、適正な価格を把握できるだけでなく、申請時に価格の妥当性を説明する根拠となります。例えば、A社、B社、C社の3社から見積もりを取得し、それぞれの見積もり金額や内訳を比較することで、最も適切な業者を選ぶことができます。また、見積もり金額が極端に高い場合や安い場合は、その理由を業者に確認し、納得できる説明を求めることが重要です。 見積もりを取得する際には、業者に改装内容を具体的に伝え、詳細な見積もりを作成してもらうようにしましょう。また、見積もりには、工事費だけでなく、設計費や諸経費なども含まれているか確認することが重要です。

相見積もり
相見積もりを取る

専門家のアドバイスを受ける

補助金申請には専門的な知識が必要です。お近くの、経産省認定経営革新等支援機関や中小企業診断士などの専門家に相談し、アドバイスを受けることで、申請の成功率を高めることができます。 補助金申請は、複雑な手続きや専門的な知識が必要となるため、個人で行うにはハードルが高い場合があります。 専門家への相談は、費用がかかる場合がありますが、補助金が採択されれば、その費用を上回るメリットが得られます。また、メインバンクや商工会会議所などでは、割り当て時間に制限はありますが無料で相談を受け付けていますので相談してみましょう。

申請スケジュールと必要書類

補助金申請には、スケジュール管理と必要書類の準備が不可欠です。ここでは、申請スケジュールと必要書類について詳しく解説していきます。これらの情報を参考に、計画的に準備を進め、スムーズな申請を目指しましょう。補助金申請は、時間との勝負でもあります。早めの準備が成功への鍵となります。

申請期間を確認

各補助金には申請期間が定められています。期間を過ぎると申請できなくなるため、事前にスケジュールを確認し、余裕を持って準備を進めましょう。補助金には、それぞれ申請期間が定められています。第17回の小規模事業者持続化補助金(通常枠)の申請期間は、2025年5月1日~6月13日です。申請期間を過ぎてしまうと、どんなに素晴らしい事業計画を立てても、補助金を受け取ることができません。そのため、申請を検討している補助金について、必ず申請期間を確認するようにしましょう。事業計画書の作成や必要書類の準備など、時間がかかる作業もあるため、余裕を持った準備スケジュールを立てましょう。

出典: ⼩規模事業者持続化補助金のご案内 | 補助金活用ナビ(中小機構)

必要書類をリストアップ

補助金の種類によって、必要な書類は異なります。申請要項をよく読み、必要な書類をリストアップしましょう。不備があると審査に時間がかかったり、不採択となる場合もあります。 補助金の種類によって、必要な書類は異なります。

必要な書類は、事業計画書、見積書、会社謄本、納税証明書など、多岐にわたります。書類に不備があると、審査に時間がかかったり、最悪の場合、不採択となることもあります。そのため、リストアップした書類を一つ一つ丁寧に準備し、不備がないか確認することが重要です。 必要書類の中には、取得に時間がかかるものもあります。例えば、納税証明書は、税務署で発行してもらう必要があります。そのため、早めに準備に取り掛かるようにしましょう。

電子申請システムの利用

電子申請システムの操作方法は、補助金の公式サイトや事務局のホームページなどで確認することができます。 締め切り直前は、アクセスが集中し、申請が遅れる可能性があるので注意が必要です。時間に余裕を持って申請するようにしましょう。また、電子申請システムに不具合が発生した場合に備えて、申請書類の控えを印刷しておくことをお勧めします。

採択事例から学ぶ

補助金申請の成功への近道は、過去の採択事例から学ぶことです。採択された事業計画書や審査員の評価ポイントを分析することで、自社の申請に活かせるヒントが得られます。ここでは、採択事例から学ぶための3つのポイントをご紹介します。過去の事例を参考に、より効果的な申請を目指しましょう。

出典:事例を探す(事例ナビ)|経済産業省 中小企業庁 ミラサポPlus

過去の採択事例を参考にする

過去の採択事例を参考にすることで、どのような事業計画が評価されやすいのか、どのような点に注意すべきかを知ることができます。積極的に情報を収集し、自社の申請に活かしましょう。 過去の採択事例は、補助金申請の羅針盤です。どのような事業計画が評価されやすいのか、どのような点に注意すべきかを知ることができます。補助金の公式サイトや事務局のホームページなどで、過去の採択事例を公開している場合があります。これらの情報を積極的に収集し、自社の申請に活かしましょう。採択事例を参考にすることで、審査員の視点や評価ポイントを理解することができます。また、採択事例を分析することで、自社の事業計画の改善点やアピールポイントを見つけることができます。

採択事例の解説についてはこちらをご参照下さい。【2025年持続化補助金】中小企業と個人事業主の為の完全ガイド – 補助金レーダーサイト

成功事例を分析する

採択された事業計画書を分析し、成功の要因を探りましょう。審査員の評価ポイントや、アピールポイントなどを参考に、自社の事業計画をブラッシュアップしましょう。査員の評価ポイントや、アピールポイントなどを参考に、自社の事業計画をブラッシュアップしましょう。事業計画書は、単なる書類ではなく、事業の将来を描く設計図です。採択された事業計画書を分析することで、どのような点が評価されたのか、どのような点が改善できるのかを知ることができます。また、採択された事業計画書を参考にすることで、自社の事業計画の実現可能性を高めることができます。

出典:事例を探す(事例ナビ)|経済産業省 中小企業庁 ミラサポPlus

まとめ:補助金を活用して理想の理容店・美容院を実現

以上(経営計画書兼)事業計画書の書き方を具体的事例に当てはめて解説してきました。本日現在、事務局は確定版の公募要領を公開して居ません。従って、2025年版の事業計画書そのたの書式も未だ開示されて居ません。しかし、概ねこれまで述べた事は全て書ききれない程度の紙面は限定されます。従って、最後の智慧を絞る事は「どうやって短く纏めるか」という点です。

理容室や美容院の店舗の改装は、集客力アップや顧客満足度向上に繋がる重要な投資です。しかし、改装費用は決して安くはありません。そこで、補助金を活用することで、資金面での負担を軽減し、理想の店舗改装を実現することができます。この記事を参考に、補助金を使って利益を増やす戦略の練り方を把握し経営基盤の強化を図って頂ければ幸いです。

友だち追加

2025年、補助金を活用しより快適で魅力的な空間へと生まれ変わった理容店で、お客様に最高のサービスを提供しましょう。補助金は、あなたの夢を叶えるための強力なサポーターです。積極的に活用し、理想の理容室や美容院を実現してください。

お問合せやご相談があれば、当オフィス迄お気軽にご連絡下さい。