本日が、事業復活支援金申請ID登録最終日となりました。5月中に申請ID登録済みの方は、6月14日迄事前確認を受ける事が出来、6月17日迄申請が出来る様期限の延長がありました。一方5月中旬の、法人の申請事例では「振込み手続き中」から「入金ま」での日数は日、「申請ボタンを押してから入金するまでの日数」は日でした。

GW明けの審査対応は平常に戻りました

5月の主な申請事例では、年商1~3億の法人(受給額150万円)の申請者の場合、申請ボタンを5月15日(日)の夜押してから、5月19日(木)の午前審査が完了し「振込み手続き中」になるまで4日でした。さらに、「振込み手続き中」の表示が出てから2日で口座に入金しています。申請ボタンを押してから、口座に入金するまでの合計リードタイムは合計で6日となっており申請件数の増加と対比すると審査速度はかなり早まっている事が窺えます。GW前の14日間に比較して、8日間短くなっています。

*注意:口座に入金してもマイページのステータスは「振込み手続き中」から1か月程度は動きません。何も連絡は来ませんので、ご自身で口座の方を点検する必要があります。

急に増える

予算総額と給付済み金額

5月末で、当初の事業復活支援金の申請受付は終了となりました。では、これまでどの程度の国民がこの支援金を受給したのでしょうか。経済産業省の5月23日の発表では、下記の通り1兆1,403億円が、153万人の申請者に対して支給されました。

5月23日現在の予算消化
5月23日現在の予算消化

この経産省発表の支給実績は、国会で承認された予算総額の2兆8,032億円に対して40.67%にしか過ぎません。この、低支給率の原因は何でしょうか?以下の3点があると考えられます。

要件の複雑難解さ

昨年の「一時支援金」と比較し、受給額計算方式が変わりました。多くの方が、昨年の方式をイメージしてしまい混乱したり諦めてしまっていました。また、今年の「事業復活支援金」の要件の中にも、二つの錯綜した質問があります。一つは、対象月と基準月という「月」体「月」の対比です。しかし、受給額の計算ではこれとは別に「基準とする過去の年度の5か月」と「対象とする月の5か月相当分」の差額によって落ち込み比率を計算しています。この事が混乱を招き、多くの方が後者の計算式がポイントである事を見失ってしまいます。

飲食店協力金との兼ね合いの難しさ

飲食店は、各自治体などから協力金を貰っている場合があります。その金額は、売上の落ち込みを主張する「対象月」の月額に加える必要があります。しかし、協力金は時短協力等を実施した後で申請するため入金は翌月以降に遅れてきます。更に、自治体によっては「ハガキ」または「メールのお知らせ」をもって入金日と見做す事とした事例例もあり複雑になります。これらの、「メールのお知らせ」などを紛失してしまった場合、何月分の協力金が何月の売上台帳に加算されるか当てはめの作業が困難になります。その結果、対象月候補の月の「正確な合計額」が把握できず、申請を諦めざるを得ない飲食店の事例もありました。確からしさは?

帳簿管理義務の盲点

今回新たに脚光を浴びたのが、売上台帳とマネーフローのトラッキングです。特に、日頃の帳簿管理が出来ていないと「売上台帳ありますか」と言われても急には出てきません。また、折角会計ソフトを導入していても、全く簿記の知識が無ければ「総勘定元帳」はあるが「売上台帳」は知らないと云う残念な結果になります。白色申告・青色申告を問わず、すべての事業主には帳簿管理義務がありますが、税務署はそこをあまり積極的に指導していない様子です。その結果、半数以上の個人事業主が総勘定元帳の管理を実施していない傾向にある事が判明しました。そして、支援金受給だけの為に慌てて売上台帳を2か月分作成するケースも見受けられました。

差額給付受付開始

上述の様に、予算の40.67%しか消化できなかった事業復活支援金ですが残りの予算はどうなるのでしょうか?
まず第一に、申請期限を2週間以上延長し6月17日を最終申請期限としました。但し、申請ID登録は本日5月31日までで、事前確認は6月14日迄です。
そして第二に、一度受給したけれどその時は30%の落ち込みしか無く、後日50%の落ち込みが生じた方向けに「差額給付」を行う事になりました。この差額給付が、明日から受付開始となります。

差額給付明日から開始
差額給付明日から開始

差額給付とは

では、この制度は何処に掲載されているのでしょうか?まずは、こちらのページです。

「こちら」をクリックすると

上記トップの画面の「こちら」をクリックすると下記の画面になります。<差額給付とは><給付要件><申込期間>の説明があります。まず、重要な点は貴方の「マイページ」にログオンし、「差額給付」のボタンが出てきているか確認する事です。

差額給の趣旨

<差額給付とは>
<差額給付とは>

差額給付要件

<差額給付要件>
<差額給付要件>

申し込み期間

<申込期間>
<申込期間>

このプロセスの説明図

この支給要件の見極め方もバリエーションがあるのでやや複雑です。それを、図にしたのが下記のフローチャートです。

差額給付要件のフローチャート
差額給付要件のフローチャート

まとめ

事業復活支援金の、事前確認期限と申請期限は6月に延長されました。しかし、ポイントは申請ID登録が5月31日で終了する点です。まずは、ID登録を完了した上で申請するかどうか1週間程度じっくり検討しましょう。審査リソースも、当初に比べかなり充実しているので今がチャンスです。一方、予算の40.67%しか消化できなかった事を背景に差額給付制度が6月1日から開始します。こちらは、貴方のマイページにログオンし「ボタン」があるか無いか点検してみましょう。「ボタン」があったら、迷わず追加金の受給手続きを進めましょう。

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