中小企業・個人事業主の皆様にとって、2025年後半は資金調達や事業成長のための絶好のチャンスです。この記事では、2025年8月以降に申請受付が開始される補助金・助成金の中から、「申請スケジュールが確定している制度のみ」を厳選してご紹介します。さらに、東京都で創業予定の方・創業5年未満の方に向けた人気制度「創業助成事業」の詳細も解説します。
2025年8〜11月に申請可能!国の注目補助金スケジュール(確定締切あり)
2025年の8月以降申請受付が開始される国の補助金は5種類あります。さらに、東京都では複数の助成金募集もあります。今回は、その内「創業助成事業」を紹介します。
補助金申請は、事前準備が成否を分けます。スケジュールを把握し、早めに計画を立てましょう。
■ 中小企業省力化投資補助金(一般型 第3回)
詳細解説はコチラから⇒
- 申請受付期間:2025年8月4日(月)〜8月29日(金)17:00
- 補助上限:300万円(小規模事業者)/1,500万円(中小企業)
- 補助率:中小企業1/2、小規模事業者2/3
- 対象経費:自動化機械、省人化設備、IoTツールなど
- 公式サイト:中小企業庁|省力化投資補助金

ポイント:いわゆる“人手不足対策”のための補助金です。対象設備の事前登録があるため、早めにカタログ選定を。
事業承継・引継ぎ補助金(第12次公募)
詳細解説はコチラから⇒
- 申請受付期間:2025年8月22日(木)〜9月19日(木)17:00
- 補助上限:最大600万円(専門家活用型・M&A関連)
- 補助率:1/2または2/3(枠により異なる)
- 対象経費:M&A費用、専門家費用、経営革新費用など
- 公式サイト:事業承継・引継ぎ補助金 公式

ポイント:近年注目されている「第三者承継(M&A)」の促進支援。個人から法人の引継ぎでも対象になる場合があります。
ものづくり補助金(第21次公募)
詳細解説はコチラから⇒
- 申請受付期間:2025年10月3日(木)〜10月24日(木)17:00
- 補助上限:最大2,000万円(複数社連携で最大4,000万円)
- 補助率:1/2〜2/3(枠により異なる)
- 対象経費:製造設備導入、ソフト開発、試作品開発等
- 公式サイト:ものづくり補助金 公式

公募要領について|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト
ポイント:先端的な設備や技術開発が対象。事業再構築補助金の終了により、本補助金に注目が集まっています。
小規模事業者持続化補助金(通常型 第18回)
- 申請受付期間:2025年10月3日(木)〜11月28日(金)
- 補助上限:50万円(賃金引上げ枠等で最大200万円)
- 補助率:2/3〜3/4
- 対象経費:広告費、ECサイト構築費、店舗改装費など
- 公式サイト:持続化補助金ポータル

ポイント:申請のハードルが比較的低く、創業間もない小規模事業者に特におすすめ。商工会議所との連携が必要。
小規模事業者持続化補助金(通常型 第18回)
詳細解説はコチラから⇒
- 申請受付期間:2025年10月3日(木)〜11月28日(金)
- 補助上限:200万円
- 補助率:2/3
- 対象経費:①機械装置等費、②広報費、③ウェブサイト関連費、④展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談 会等を含む)、⑤旅費、⑥新商品開発費、⑦借料、⑧委託・外注費

公式サイト:小規模事業者持続化補助金【2025年最新版】
IT導入補助金2025(デジタル化基盤導入枠)
詳細解説はコチラから⇒
- 第4次締切:2025年8月20日(火)17:00
- 第5次締切:2025年9月22日(日)17:00
- 補助上限:最大450万円(インボイス枠)
- 補助率:2/3(小規模企業)/1/2(中堅企業)
- 対象経費:会計・受発注・EC・CRM・POSシステムなど
- 公式サイト:IT導入補助金ポータル

ポイント:DX化の第一歩として人気の補助金。インボイス対応やサイバーセキュリティ強化にも活用可能。
東京都 創業支援「創業助成事業」第2回 募集スケジュール
東京都内でこれから創業する方や、創業から5年未満の中小企業者に向けた代表的な助成制度が「創業助成事業」です。
■ 募集スケジュール
- 申請受付期間:2025年9月29日(月)〜10月8日(水)17:00/23:59(提出形式により異なる)
- 交付決定予定:2026年2月頃

公式情報:創業助成事業 – サービス紹介 | TOKYO創業ステーション
助成内容と対象者
- 助成金額:上限400万円
- 助成率:対象経費の2/3以内
- 対象経費:広告費、人件費、店舗改装、備品購入、マーケティング費など
- 対象者:
- 都内で創業予定の個人
- 創業から5年未満の中小企業者
- TOKYO創業ステーションの支援実績があること(面談など)
ポイント:採択率は10〜15%と競争率が高めですが、審査基準は明確です。提出書類の質と「実現性」「波及効果」が鍵。

公式情報:創業助成事業 – サービス紹介 | TOKYO創業ステーション
国補助金と東京都 創業支援制度の違いと併用活用術
補助金の特性と併用の可否
補助金・助成金は「一つ選ぶ」より「複数を戦略的に併用」することで、自己負担を大きく軽減できます。
- 国補助金:基本的に設備投資・IT導入などの「成長投資型」支援
- 東京都助成金:創業時の固定費・販促・立上げ支援に特化
併用例(注意点あり)
- OK例:創業助成金で広告費 → IT導入補助金でクラウド会計導入
- NG例:同一経費を複数補助金で申請(重複不可)
注意:各補助金で「他補助金との併用可否」が明記されているため、申請前に必ず要項確認を。
申請を成功させる書類と準備チェックリスト
■ 事前準備
- GビズIDプライムアカウント取得(国補助金)
- jGrants登録(電子申請用)
- TOKYO創業ステーションでの個別相談(東京都助成金)
■ 必要書類(例)
- 事業計画書
- 見積書(2社以上推奨)
- 確定申告書類/法人登記簿謄本
- 創業支援面談報告書(東京都制度)
■ 注意点
- スケジュールが確定している補助金は「締切厳守」
- 一度不備があると不採択の可能性も
- 採択率が高い補助金でも、書類の質次第で差が出ます
まとめ:今から動けばまだ間に合う!
2025年後半は、国と東京都が連携して「創業」「成長投資」「事業承継」など多角的な補助メニューを提供しています。補助金・助成金は「知っている人」「準備した人」が得をする制度です。
💡 この記事で紹介した補助金制度はすべて、募集スケジュールが確定しているため、今から着実に準備を進めることで、採択率を大きく高めることができます。
不安な方は、商工会・認定経営革新等支援機関・行政書士・中小企業診断士などのサポートを活用し、万全の準備で申請に臨みましょう。近くに相談相手がいない時は、当オフィスにお気軽にご相談下さい。