個人事業主と同じプロセスで、フリーランスの事業者も最大30万円の一時給付金が受給可能です。あなたはいくら貰えるかご存じですか?
まずは、今年の確定申告を完了しましょう。
次に、1月、2月、3月、3か月合計の売上金額を確認しましょう
年度 | 1月売上高 | 2月売上高 | 3月売上高 | 3か月合計(D) |
2019(A) | 145,000 | 165,500 | 194,300 | 505,300 |
2020(A‘) | ||||
今年2021(B) | 72,500 | 97,500 | – | |
減収額 |
支給金額シミュレーション(青色申告の例)
Aは2019年・A’は2020年の各月の売り上げとします。
Bは今年の各月の売り上げとします。
- まずは、過去の年度(A)又は(A’)と今年の1・2・3月の売上額を比較し、50%以上減額している月を探します。その月を(B’)とします。
- 次に、比較対象年度の3か月売り上げ合計(D)から、上記で選んだ月の売り上げ額(B’)を3倍した数値を引きます。
D – 3XB’ = 「給付額」
試算例
①2019年1月(Aの1月)を基準とし今年1月の売り上げ(Bの1月)が前年比50%の72,500 だった場合
D – 3XB’ = 505,300 – (72,500*3) =287,800 ————> 受給金額は287,800円
②2019年3月(Aの3月を基準とし今年3月の売り上げ(Bの3月)が前年比50%の97,500だった場合
D – 3XB’ = 505,300 – (95,700*3) = 218,200 ————> 受給金額は218,200円
3月の売り上げを使うよりも、1月の売り上げを使う方がより多くの支給額を貰う事ができます。
ここから解る売り上げ月選定のヒント
過去の年で売り上げが少ない月を選ぶ(50%相当となる今年度売上額が大きい程今年度の見做し売上額が上がり支給金額を減少させるから。試算①②参照)
支給金額シミュレーション(白色申告の場合)
計算式は、青色申告の場合と同じ。D – 3XB’ = 「給付額」
但し、D:1~3月の見做し売上額の合計。B’:今年の1~3月の実際の売り上げ額。
基準とする過去の年度の年間売り上げ、120万円のばあい。
⇒ 見做し月額平均売上額は、120万円÷12か月=10万円(見做し月額)
⇒ 過去の基準とする年度の1~3月の売上額合計は、10+10+10=30万円
2021年の2月の売上額(B’)が、4万円の場合。
D – 3XB’ = 30-3X4=30 - 12=18万円「給付額」
[結論]
フリーランスも最大30万円貰えます。但し、実際に計算すると年間売り上げが少ない場合は30万円に満たない場合があります。この点は、青色申告の1-3月の合計が少ない場合と類似しています。